社外パニアケース修理
社外FRP製パニアケースの修理
FRPには積層とクロスがありますが、大抵は積層のファイバーが使われてます。
こちらは積層ファイバー。
積層ファイバーは2~3cm程のファーバーを和紙のように均一の厚さにしたもので
割れるとファイバーどうしの結合力が弱いため割れが広がります。
削ってみると白く雲のように見える部分は全て割れです。
本来裏からの修理がパテが少なく済むしファイバーもより厚く出来るので
そうしたかったのですが中はきっちり内張レザーが接着されていたので表から修理しました。
修理の際は積層ファイバーを使うと厚みの調整も楽なのでそうしたかったのですが
クロスファイバーを張ることにしました。
クロスファイバーは編み込んである布状なので均一で結合力があり破断しにくい。
・・・エアーも入り易く隅も浮き易く扱いづらいです。
重ねて貼るには一度固めて段差を削ってから貼るを繰り返します。
ある程度もとの形になってきたらパテで成形します。
最初のパテはファイバー入りの通称ファイバーパテです。
巣穴拾いはサフェーサーを吹いてから角のアールも見ながら微調整します。
以前は黒メタリックの艶有しでしたがサンドブラックで塗装。
ハーレーのエンジンの塗装に合わせて寄せて作った塗装です。
きちんとクリアーは吹かれていますので、あらゆる耐久性に優れてます。
表面はエンジンの塗装そのものですがパニアケースに塗装しても違和感がなく純正のようにも見えます。
エンブレムも同じくサンドブラックで塗装しました。