パニアケース修理
お陰様でこの場所で仕事を始めて11年が経ち12年目となりました。
自動車の板金から学び塗装を覚え、好きなバイクの塗装で独立したいと思い
ようやく念願だった自分の店をもつことができました。
自身のキャリアとしては26年この仕事を続けて参りました
職人としてこれ以上の成長は見込めるかわかりませんが
人としてはこれからも成長していけるよう精進して参ります。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
こちらは純正のパニアケース、擦り傷の修理と車体の色に合わせ
シルバーに塗装します。
削れてしまった部分をファイバーパテで成形
裏は塗装しないのでマスキングします
シルバーに塗装するため全体をグレーのサフェーサーで覆います
シルバーを染まりやすくする為で、シルバーそのものの塗膜は薄くないと
次のクリアー塗装に時間が掛かってしまいます。
色そのものに強度はないので色は薄くクリアーは厚くが基本です。
シルバーの乾燥が不十分だとクリアーを塗装後艶引けが起きてしまいます。
入り組んだバイクの部品は磨けない箇所が多いのでクリアーの垂れや埃の付着ももちろんですが
艶引けも大敵です。
上にあるフロントフェンダーが見本となるボディー色です。
バイクの場合自動車と違い色番号(カラーナンバー)が国産、外車問わず
ありませんので経験と勘を頼りに見本の色に近づけるしかありません。
この作業は自動車の調色の比ではありません、自動車の板金塗装屋さんで
バイクの塗装を拒否されるのはこれも大きな理由の一つと言えます。
とは言っても全く同じ色にはなりません、お客様から見て同じに見えるように
近づけるだけです。